アウェイから。

今回は、ちょっと宣伝。

知ってる方は知ってるんですが、ちゃんと告知するのは初です。

実はいま、アウェイというかまぁ、ちょっと珍しいお仕事をさせて頂いてまして。

そのお知らせです。

 

以前、ラジオドラマを制作した際に(「ラジオドラマを」参照)、

音響制作でお世話になったのが、月本一史さんという方。

この方、ポルトガル文化や音楽に関する書籍の出版や、イベントの企画などを行っている『M.T.E.C』の代表であり、音楽家(ポルトガルギターの奏者)でもあり。

実は、僕の高校の先輩でもあります。

そんな月本氏が、定期的に収録・配信している『ファドの時間』というインターネットラジオ番組がありまして。

基本的にはポルトガルの音楽である「ファド」について、月本氏ともうひとりのMCの方とで、インテリジェントかつユーモラスに解説しつつ、歌手や楽曲、歴史などを紹介してくれるという内容になってます。

で、番組中に「ポルトガルワイン」についての紹介コーナーが組まれているのですが。

このワインの販売・取扱いをしている会社と、銘柄のCMが流れております。

僭越ながら、そのCMの台本を書かせて頂きました。

今回も身近な方々に、声の出演でお世話になっています。

引き続き、制作は進行中なのです。

 

現在(31日まで)、『ファドの時間』は10月号が配信されています。

上記のCMについても関心を持って頂ければもちろん幸いですが。

何よりMCおふたりの軽妙かつ博識なやりとりが非常に面白い内容になってますので。

よろしければ皆さま、一度聴いてみてください。

 

インターネットラジオ『ファドの時間』→http://mtec-pt.biz/radio/

『M.T.E.C - ポルトガル文化を中心とした企画と実践』→http://mtec-pt.biz/top/

 

それから。

前述したラジオドラマについても、ちょっと追記。

先日、久しぶりにニコニコ動画を開いてみたところ、知らぬ間にタグが増え、コメントをつけて下さっている方々がいました。

初の投稿だったので、正直リアクションについてはほとんど期待していなかったところがあったので、大変驚いたとともに、とても嬉しかったです。

付けてくださったのは、もしかしたらよく知っている人かもしれないし。

もちろん、全く知らない方かもしれません。

いずれにせよ、おかげ様で、少し揺らぎかけていた自分を取り戻すことができました。

深く感謝します。

 

ニコニコ動画版『フォトン 前編』→http://www.nicovideo.jp/watch/sm10618253

ニコニコ動画版『フォトン 後編』→http://www.nicovideo.jp/watch/sm10618591

 

頑張ります、こっからも。

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劇団製造迷夢 第3回公演『ノイズ』をふりかえってみる。

劇団のブログを平行していた時に、記録として綴っていたシリーズです。

しばらく放置してしまっていたのですが、アレの続きを書いてほしいというオーダーを頂いたので。

久しぶりに、ちょくちょく再開しようと思います。

当時の活動を知らない方はごめんなさい。

 

今回は、第3回公演『ノイズ』です。

この『ノイズ』。

自分としても、実にいろいろと思い出深い。

多分これ、劇団公演としては最も多くリプライを頂いた作品だと思う。

お客さんの中には未だに、この作品を覚えてくれているという方が少なくない。

それまで、やってみたいことをとにかく向こう見ずで積み上げて、旗揚げ・第2回と公演を重ねた結果、舞台を作る上でのバランスの取り方、みたいなものを(少しは)学んだのだろう。

現在に至る自分なりの劇作スタイル…なんて大袈裟なものは特にないのだが、この作品を評価してもらえたことで、その後の方向性は定まったと言って良いと思う。

精神的にもようやく、安定してきた時期でもあった。笑

 

創作のきっかけとしては、当時盛り上がっていた『電車男』をはじめとするネット掲示板上のコミュニケーションへの関心が中心にあった。

今でこそ2ch用語とかってポピュラーに使われているけれども、あの頃はまだ、ネット上の空間というのは「分かっている人だけが利用している」という空気や認識が強かった。

あの独特のコミュニケーションの場を、そのまま舞台に上げられないか、という発想がひとつ。

そこに、「沈黙を販売=騒音や生活音を遮断する空間を提供している店」がもしあったら…というアイデアというかまぁ、自分の願望をくっつけた。

これは未だに、リアルに誰か作ってくれないかなと思っている。笑

舞台上には5つの扉に囲まれた真っ白な部屋、というシンプルな空間を立て込み、その上で、リアルな「街の喧騒を遮音する部屋」と、ネット上の「発言の氾濫を制限する掲示板」を交互にたちあげた。

このセットは、串田和美さんが『真夏の夜の夢』を学生と作っている模様をテレビで見ていて、舞台が扉を使って登退場する美術だったのを元にしている。

ただ、現実にドアを5つ作るという作業は意外と大変で、これは第2回公演に引き続き、舞台監督をしてくれた増田くんが頑張ってくれた。

増田くん、ありがとう。

 

この芝居は、稽古してる間もものすごく面白かった。

メンバーには台本を渡す前に、設定のみ個々に伝え、全員では情報を共有せずに会話してもらう、というエチュード稽古を繰り返したのだが、その結果生まれた台詞も結構ある。

ワークショップ的というか、ぶっちゃけ思いつきに近いような実験的な練習もかなりやった。

やらされてるメンバーは当初、かなり大変だったと正直、思う。笑

でもそのおかげで、作品はとても豊かなものになったし、演出として気づけたことも多かった。

しかもこの時、メンバーの田村めぐみの知り合いのご好意で、ある部屋を稽古場としてお借りすることができたのだが、この稽古場が非常に静かな場所にあり、そのうえ内装が真っ白で、まるでセットを立てているかのように芝居にフィットした空間だったのだ。

あの部屋のおかげで、稽古中ずっと作品の空気をキープすることができた点は否定できない。

 

作品のメイン(リアル側)にもってきた、解雇された元外資系企業社員とキャバクラ嬢のエピソードは、鳴海章『風花』が元ネタになっている。あれは風俗嬢だけど。

あと、たまたまリアルタイムで観たキャバクラ嬢のドキュメンタリーも参考にしたりして。

女性作家と同級生のエピソードは、村山由佳の実体験エッセイから。

個人的には、サブ(ネット側)ながら強烈なインパクトを残した岸野鮎子・岡山(旧姓)愛美ペアのキャラクターに愛着が強い。

また、誰にとも言えぬ「みんなへのエール」を寺尾有司がシャウトするラスト・シーンは、未だに印象深く、とても気に入っている。

 

あ。

それから、これは後日談になるのだけれども。

これ、劇場が主催していたフェスに参加するかたちで打った公演なのですが。

このフェス、観客の中から10名前後の「審査員」というのを募っていて。

その審査員の人たちには各自20点分の票が渡されており、鑑賞した作品に各々の評価・好みでもってこの20ポイントを振り分ることによって、その票の合計点数で各参加団体に対して賞金が出る、という仕組みだったわけですが。

そんな審査員の方々の中で唯一、自分の持っていた20ポイント分をすべて、この『ノイズ』に投票してくれた男性がいた。

講評の際も、これには軽くどよめきが起きた。笑

その男性とは挨拶程度にしか言葉を交わせなかったが、あの時は本当に感動した。

感謝しています。

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ジンバブエ。

不覚にも。

ほぉ~、と。

唸ってしまった。

 

なんというか。

まるで、よくできたショートショートを読んでいるような錯覚に陥りました。

そんなフィクショナルなニュースです。

以下、転載。

  *   *   *

【10月8日 AFP】ジンバブエで男性が3人組の女に誘拐され、薬物を飲まされた上にレイプされるという事件があった。警察が6日明らかにした。

 26歳のこのジンバブエ人男性は、南部ブラワヨ(Bulawayo)で1日、3人から「乗せていってあげる」と言われ、車に乗った。ところが後ろから押さえ付けられ、布で口をふさがれたために気を失った。意識が戻ると、アルコール臭のする液体を飲まされ、再び意識を失った。

 気がついた時には裸にされていて、3人に順番にレイプされ、暴力を振るわれた。気を失い、意識を取り戻した時には、道端に捨てられたあとだったという。なお、現金300ドルと携帯電話が盗まれていた。

 警察は、「犯行の動機は不明だが、儀式の目的があった可能性がある」と話している。

■複数のグループが関与か

 似たような事件はこの1年でほかにも4件発生している。

 国営ヘラルド(Herald)紙によると、1件目は前年11月に発生し、18歳男性が3人組の女に誘拐された。今年2月には、4人組の女が25歳男性に銃を突きつけてセックスを強要した。前月には、警備をしていた44歳男性が2人組の女に狙われ、コンドームを装着するよう命令された。この2人には男の見張りが1人ついていたという。そのほか、30歳男性が3人組の女に薬物を飲まされ、レイプされる事件が発生している。

 警察によると、一連の事件は気を失わせた上に薬物を飲ませる点が共通しており、1つか複数の集団がかかわっている可能性があると見ている。

 なお、ジンバブエの法律では、強姦(ごうかん)罪は女性には適用されないことになっている。 (c)AFP

  *   *   *

ラストにこのセンテンスを持ってくるだけで、この落下的な読後感。

ただでさえ、グロテスクな内容が淡々と語られていることの異様さに加えて。

これ、確信犯での構成だろうなと、勝手に思っている。

まあフツー、女性にはそりゃ適用されないでしょうが。笑

それにしても、事実は小説より奇なり、というか。

すげぇな、ジンバブエ。

 

※転載元ページ:AFPBB News↓

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2764406/6301769

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上京日記 09/07

仕事の都合上、銀行口座を新設することにした。

時間は午後3時ちょっと前。

終業間際に駆け込んだのでそれなりに混雑していたものの、手続き自体は特に滞りなく進み、番号札を渡され、あとは通帳ができるのを待つのみ。

だったのだが…。

 

座って待っていると、小柄で眼鏡をかけた、見たところ30代前半くらいの、そこそこのポストらしき男性の銀行員が腰を低くして近寄ってきた。

 

行員「お待たせして申し訳ございません。こちらへどうぞ」

 

言われるまま従うと、そこは。

 

“第三応接室”

 

えっ? なに?

口座つくっただけやのに、こんな大袈裟な待遇なの?

もしくは、何か俺、審査的なものに引っかかったのかしら…。

不正? 不審? いやいや、何もしていないはず。

それとも東京だから? こっちでは基本こーゆーものなの?

なになに? 分からない。東京すげぇ。怖ぇ…。

とか何か、一瞬でいろんな考えが駆け巡っている間に、ドアが開き応接室の中へ通されてしまう。

どうしようもないので、「どうぞ」と促されるまま奥の椅子に腰掛けようとしたら。

 

行員「お久しぶりです」

 

時間が止まる、

という表現をリアルに体感したのは初めてだ。

え?

今のこの状況は何だ? どういうことだ?

さっきから全く分からない。

待て待て。冷静に考えろ。前後を整理するんだ。

なにか俺が忘れてしまっていることがあるはずだ。とりあえず、まずは目の前にいるオッサンを思い出さなければ…いや、しかし初見だろう、どう見ても。どんなに振り返っても俺の人生にこのオッサンの足跡は見つからない。そもそもこの銀行との縁がこれまでにあるはずもない(だって池袋だ)…。

さっき以上にフル回転で考えるも、やっぱり全く現状が理解できないので、降参する。

 

たわ「…と、言いますと?」

 

と、聞いてみたところ。

 

行員「クスモト様でいらっしゃいますよね?」

たわ「違います」

 

…ただの人違いである。

しかし、そっからの男性行員の混乱といっぱいいっぱいぶりがなかなかで、手をあっちこっち動かしながらオロオロし始める。

 

行員「あれっ? えっ? クスモト様、では…」

たわ「違います」

行員「あっ、すみません。あれ? じゃあ、えーっと…」

 

と、顔を両手で覆って深く悩みだした時点で。

――あ、この人今、完全に“名前間違い”だと思ってる。

と思いながら。

でも、あまりにオロオロしてるので、見ていて正直ちょっと面白くなってくる。

そしたら案の定。

 

行員「失礼しました。えっと…あの、えっと、期限切れの件ですよね?」

たわ「いえ。新規口座開設です」

行員「えっ? あれっ? あっ…ごめんなさい!」

 

ようやく根本的誤解に気づいた行員さん。

 

行員「あ。では、こちらでもうしばらくお待ち頂けますか? 大変申し訳ございませんでした。…(と小走りしながら)あれぇ?」

 

と、なぜかまだ小首を傾げながら、奥へ引っ込んで行かれました。

んで、それから程なく、こちらは無事に通帳を受け取ったのですが。

 

こうなったら、もちろん。

先ほどの行員さんが気になります。

あの後、どうなっているのか。

一体、自分は誰とどう間違えられたのか。

成り行きを見守らない手はありません。

なので、その後もしばらく待合席で座って待っていると。

 

行員「すみません、クスモト様。こちらへどうぞ」

来た、と思って振り向くと。

行員さんが連れてきたのは。

 

金髪でロックな体の、がっしりした長身の男性。

 

…。

何をどう見て間違えんねん。

文句というよりむしろ、ちょっとあの行員さんが心配になりました。

まあ、とりあえず。

ファイト。

 

あ、あと追記。

ツイッター始めました。

完全に乗り遅れたクチで言うのも今さらというか、アレですが。

コレは面白い。笑

いろんな業界人とリアルタイムで繋がっている感覚っていうのは、確かに他のメディアやSNSにはないもの。

あと、けっこう著名人の自己紹介とか、所在地の欄に書かれていることがウィットに富んでいるというか、ユニークで楽しい。

頑張ってついて行きます。

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リンクするということ。

物語に触れていると、ふと、こういうことが起こるからおもしろい。

まあ、偶然と言ってしまえば偶然。

けれども何というか、どこかで見えない力がはたらいてるような。

そんなフィクショナルな予感と興奮。

 

先ごろ、真藤順丈の『RANK』という小説を読了。

この人、デビューしたての若手ながら、なかなかの曲者で。

もともと映画とかを撮っていた映像畑の人なんですが、ある時期から平行して小説の執筆と文学賞への応募を開始。

それもなんと、ひと月に1作品を完成させ投稿するという、殺人的なノルマを自分に課しながらの超ストイックな創作活動に、数年間いそしんで。

その結果、2008年。

『地図男』でダ・ヴィンチ文学賞を。

『庵堂三兄弟の聖職』で日本ホラー小説大賞を。

『RANK』でポプラ社小説大賞特別賞を。

そして『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で電撃小説大賞銀賞を。

それぞれ、トリプル+1受賞したという。

何ともまあドラマに出てきそうな経歴を刻んでのデビューを果たした、「驚異の新人」を地で行っている作家さんなのです。

と、以上はまあ、単なる解説。

いったい何に興奮してるかってーと。

ほんの二日ほど前に、GyaO!で無料配信が始まっていた曽利文彦監督の『ベクシル』という映画を観たばかりだったのですが。

しかも、別に前々から観たかったとかではなく、たまたまネット上で見つけて、ノリで観てみたら結構楽しめた、ていう感じだったのですが。

その『ベクシル』と、前述の『RANK』。

何の作為もなく続けて鑑賞したこの2作品が、非常に多くの共通項を持っていたこと。

そのリンクに、おおっ! てなったのです。

ただ、どちらもそれぞれ、作品中にある“謎”を孕んだまま進む話であるため、ここで詳細を語れないのが残念ですが。

特に後者については、かなり核心に触れる部分になってしまうので。

しかし『RANK』は…まさか話がそっちに転がっていくとは思ってなかった。

その意外性とエンタメ性もさることながら。

この容量をこの枚数におさめるとは。

いやはや「驚異の新人」の二つ名はダテじゃなかったです。

 

見えない糸に導かれるように。

遠くにあった点と点が。

とつぜん線になり、像を結ぶ瞬間。

そんな時、何ともいえない快感と興奮が走りますね。

…のは、僕だけかしら。笑

ものをつくる時にも、こういったリンクはよく起こります。

ただ何となく思いついただけの役柄の設定が、演じたキャストの実体験とモロにかぶったりとか。

作品のテーマソングを探していて、たまたま手に取った曲の歌詞が怖いくらい内容にドンぴしゃりだったりとか。

そういう奇妙な巡り会わせに多く出会えた時ほど、作品も豊かなものになっている気がします。

表現をやめられない要因のひとつですね。

あ、そういえば。

ちょっと前にもありました。思い出した。

平山瑞穂の『マザー』という小説と、綾辻行人の『Another』という小説を立て続けに読んだ時に。

おや。

つーか、この二つは、タイトルがそもそも近いですね。笑

この時は偶然どちらも、その世界を支配している“都市伝説”というか、ある“現象”が存在していて、その“現象”のルールを解き明かし、食い止めようとする物語で。

双方ともリーダビリティが高かったこともあり、根底のテーマのつながりに興奮しながら読み進めたのを覚えています。

特に『マザー』の着想は、シンプルながら素晴らしく魅力的で、楽しみました。

作品の中に潜む、大きな問いかけも含め、オススメです。

 

以下記録。

【MOVIE】
◆『告白』 監督:中島哲也,原作:湊かなえ,2010
◆『孤高のメス』 監督:成島出,原作:大鐘稔彦,2010
◆『アイアンマン2』 監督:ジョン・ファヴロー,2010
◆『ベクシル 2077 日本鎖国』 監督:曽利文彦,2007(ANIME)

【NOVEL】
◆『マザー』 著:平山瑞穂,小学館,2010
◆『Another』 著:綾辻行人,角川書店,2009
◆『RANK』 著:真藤順丈,ポプラ社,2009
◆『深い河(ディープ・リバー)』 著:遠藤周作,講談社文庫,1996

【COMIC】
◆『まるいち的風景』1~2巻 著:柳原望,白泉社文庫,2008
◆『金髪の草原』 著:大島弓子,朝日ソノラマ,2000

 

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