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「イメージ」の話 その①

先日、ある知人の女性二人に突然、

「ねぇねぇ、私たちのイメージカラーって何色だと思う?」

というなにげない、何とも女の子っぽいなぁっていう質問を振られた。

しばらく考えた後、ひとりには"ピンク"、もうひとりには"オレンジ"と答えた。

そしたら二人ともえらくびっくりしていて、と言うのはそれが二人であらかじめ話し、お互いに診断していたイメージの色と、バッチリ同じだったそうなのだ。

ちなみに僕のイメージカラーについても、二人の間で意見が一致していたそうで、その答えは"紺"。

"ピンク"の方の女の子がしきりに「なんで同じ色になるんだろう?」と不思議そうにしていた。

でも実はこれ、不思議でも何でもないと思ったので、その理由を伝えたところ、いい感じの間のあとで「あぁ~!」という実に小気味良いリアクションが返ってきた。

その後もやたらと感心され、すごいねーなどと言われ、久しぶりに女の子にちやほやされる気分の良い時間を味わえた。いやそんな話がしたいんじゃない。

正直、前述の二人からしてみれば「私たちのイメージカラーって?」という質問は、「私たち、血液型何型に見える?」レベルの、本当に何気ない質問だったに違いない。

でもこれ、ものづくりのうえではものすっごく大事な問題を含んでいて、最近僕がずーっと考えて、悩んで、困っていることの一つなのだ。

というか、デザインやディレクション、あるいはプロダクトに関わっている人なら誰もが分かっていて、きっと常に考えているであろうテーマだと思うが。

さて。

先ほどの「イメージカラー」の話は、僕たちが「色」に対してさまざまな意味づけをしているが故に起こる現象だ。

例えば、どうだろうか。

"ピンク"や"オレンジ"と聞いて、はっきりと顔の輪郭から性格から好きなものから口癖から、僕の知人である二人の女性をはっきり頭に描ける人がいるだろうか。さすがにいないだろう。いたらもうそれはイメージとかのレベルの話じゃない。フリンジだ。ウォルター博士の出番だ。

とは言え、"ピンク"もしくは"オレンジ"と聞いて、誰もが共通して思い浮かべる「言葉」や連想する「カテゴリー」はほぼ、まず同じであろうと(少なくとも同じ文化圏ならば)断言できる。

"ピンク"なら「女の子らしい」「キュート」「優しい」とか。

"オレンジ"なら「陽気」「溌剌」「ポジティヴ」などなど。

つまりこの現象は、ある「人」に対して複数の他人が同じ色をイメージしている、というよりも。

僕たちが一般的に、ある「色」に対して抱いている共通のカテゴリーに、その人の印象を当てはめているから起こるのだ。

だからこの「色」という要素は、ものをつくる時、例えばキャラクターを考える時など、実に重要なウェイトを占める。

その「イメージカラー」が、キャラクターの性格や振る舞いにも影響を与える要素だからである。

明解な例が、戦隊ヒーローシリーズの色によるキャラクターのカテゴライズだ。

元祖ゴレンジャーがいかに秀逸か、思い出していただきたい。

情熱的で真っ直ぐなリーダーの"赤"。ちょっと斜に構えて冷静クールな"青"。お調子者で食いしん坊な"黄"。紅一点、健康的なエロを体現する"桃"。"緑"は、何か、緑だ。すまん。よく覚えていない。

とにかく、レッドをまとったリーダーの男が、エヴァのシンジくんばりにウジウジしたり「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」とか言ってたら、やっぱりちょっと違和感あるだろう。現に赤いエヴァに乗ってるのは奔放でわがままなアスカだし。

あるいはレイがピンクのプラグスーツとかを着ていても、やっぱりちょっと違うって思うだろう。青い髪と相まってやたらとポップでカラフルになっちゃうし。そんなのレイじゃない。新刊が出て、コミックスも佳境だ。あれ? 戦隊ヒーローの話じゃなくなってる。ま、いっか。

あと逆に、そういう一般的なイメージをあえて壊して、色に新しいイメージを付与するっていうケースもあるんだけど。

いずれにせよ、ものをつくる上で色のイメージを理解していることはものすごく大事だし、個々の色はもちろんトータルのコンセプトが見えるかどうかなど、とにかくもう当たり前に重要なことなのだ。

で、人物やキャラクターに関してはもうひとつ大事な要素に。

「見た目」っていうものがあるんですが。

そして、これこそまさに僕が最近、考えて、悩んで、困っていることの核心なのですが。

これはまた、次回。

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ラジオドラマを

つくりました。

『フォトン』というタイトルです。

企画からか~なり長い時間を費やしてしまったのですが、音響、イラスト、映像と、時間かかっただけのことはある、なかなか凝ったものに仕上がりました。自負あります。

PeeVee.TVとニコニコ動画で観られます。

前後編でちょっと長いですが、その分高画質・高音質でお届けしています。

興味のある方はぜひぜひ、ご賞味ください。

    ↓左が【後編】       ↓右が【前編】

ニコニコしたい方はこちら。

前編↓

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10618253

後編↓

http://www.nicovideo.jp/watch/sm10618591

映像編集をしてくれたO君に、「なんかこの雰囲気とか、昔やった『月花霧幻譚』ってゲームを思い出したわ」というコメントを頂きました。

後で調べたらこのゲーム、監修が竹本健治。

恐れ多すぎます。

でも、ありがたく受け取っておきます。

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'10年5月3日付

昨年1年間からこの4月にかけて観たもの、読んだものをまとめてみました。

これからは3~4ヶ月に1回くらいのペースで何とか、まとめていきたいと思ってます。

【PLAY】

◆『いきなりベッドシーン』 柿食う客 企画公演 七味まゆ味ひとり芝居,作・演出:中屋敷法仁,2010

◆『来来来来来』 劇団、本谷有希子 14回公演,作・演出:本谷有希子,2009

◆『LOVE30VOL.3 PARCO presents,作:後藤法子/藤本有紀/横田理恵,演出:宮田慶子,2009

◆『TOWER ラーメンズ 17回公演,作・演出:小林賢太郎,2009

◆『空の定義』 俳優座劇場プロデュース No.79,作:青木豪,演出:黒岩亮,2008TV

◆『乱暴と待機』 劇団、本谷有希子 9回公演,作・演出:本谷有希子,2005DVD

MOVIE

◆『パレード』 原作:吉田修一,監督:行定勲,2010

◆『今度は愛妻家』 原作:中谷まゆみ,監督:行定勲,2009

◆『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』 原作:太宰治,監督:根岸吉太郎,2009

◆『女の子ものがたり』 原作:西原理恵子,監督:森岡利行,2009

◆『いけちゃんとぼく』 原作:西原理恵子,監督:大岡俊彦,2009

◆『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 総監督:庵野秀明,2009

◆『ヘブンズ・ドア』 監督:マイケル・アリアス,2009

◆『GOEMON 監督:紀里谷和明,2008

◆『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 監督:ケニー・オルテガ,2009

◆『私の中のあなた』 原作:ジョディ・ピコー,監督:ニック・カサヴェテス,2009

◆『サブウェイ123 激突』 原作:ジョン・ゴーディ,監督:トニー・スコット,2009

◆『ニューヨーク、アイラブユー』 監督:チアン・ウェン/ミーラー・ナーイル/岩井俊二/イヴァン・アタル/ブレット・ラトナー/アレン・ヒューズ/シェカール・カプール/ナタリー・ポートマン/ファティ・アキン/ジョシュア・マーストン/ランディ・バルスマイヤー,2008

◆『スラムドッグ$ミリオネア 原作:ヴィカス・スワラップ,監督:ダニー・ボイル,2008

◆『愛を読むひと』 原作:ベルンハルト・シュリンク,監督:スティーヴン・ダルドリー,2008

◆『紀子の食卓』 監督:園子温,2005DVD

◆『運命じゃない人』 監督:内田けんじ,2004DVD

◆『鏡の女たち』 監督:吉田喜重,2002DVD

◆『潜水服は蝶の夢を見る』 原作:ジャン=ドミニク・ボビー,監督:ジュリアン・シュナーベル,2007DVD

◆『善き人のためのソナタ』 監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク,2006DVD

◆『トゥモロー・ワールド』 原作:PD・ジェイムズ,監督:アルフォンソ・キュアロン,2006DVD

◆『ダ・ヴィンチ・コード』 原作:ダン・ブラウン,監督:ロン・ハワード,2006DVD

◆『クラッシュ』 監督:ポール・ハギス,2005DVD

◆『マルホランド・ドライブ』 監督:デヴィッド・リンチ,2001DVD

◆『ドニー・ダーコ』 監督:リチャード・ケリー,2001DVD

NOVEL

◆『失われた町』 著:三崎亜記,集英社文庫,2009

◆『ダイナー』 著:平山夢明,ポプラ社,2009

◆『デパートへ行こう!』 著:真保裕一,講談社,2009

◆『ラットマン』 著:道尾秀介,光文社,2008

◆『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb 著:道尾秀介,講談社,2008

◆『狐火の家』 著:貴志祐介,角川書店,2008

COMIC

◆『新世紀エヴェンゲリオン』 12巻,著:貞本義行,角川エースコミックス,2010

◆『東京命日』 著:島田虎之介,青林工藝社,2005

ESSAY etc

◆『労働者K 著:ケラリーノ・サンドロヴィッチ,角川学芸出版,2009

◆『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 著:町山智浩,文藝春秋,2008

◆『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』 著:よしながふみ,太田出版,2007

 

さまざまでいろいろですが、いざこうして振り返ってみると、

「気づけばそばにあったもの」

というような言葉で共通項が見出せる、

ような気がしました。

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久しぶりに

劇場に行って来ました。

観てきたのはコチラ。

<INDEPENDENT:ex>

七味まゆ味一人芝居『いきなりベッドシーン』

B051e1b1

「柿食う客」の評判は前々から聞いていたんですが。

前回の大阪公演の時も、やや興味はあったものの、見逃してまして。

今回、再演。

で、ちょうどいい機会でしたので、行って来ました。

いや正直、びっくりした。

ある女子高生の暴走する青春と深い闇(つーか、業?)を、ものすごい速度で駆け抜けて魅せる1時間。

前半から後半にかけては、あまりの変拍子と落差に圧倒され。

独特のアクセントで、しつこいくらいリフレインする台詞回しも耳に残った。

んで、この主演の(一人だから当たり前か)女優さんがね、恐いの。

特に目が。

しょっぱなからフルスロットルでアッパーな状態の演技の時も、後半のダークでダウナーな演技の時も、どっちも目がめちゃめちゃ恐い。

そういや、このフライヤーの写真で充分恐いね。笑

いや、それだけ力があるってことですが。

そういえば小劇場系で、久しぶりにこんな饒舌でパワフルな演技を観たなと。

ものすごく単純化して言ってしまうと、演技の演出には二つの方法論があって。

「型」を演出する方法と、「内面」を演出する方法。

「型」というのは、つまり見た目や振る舞いのことで、

簡単に言えば「こういう動き・表情をしなさい」という支持を与えてまず型をつくり、感情・気持ちをその型の方向に調整していく方法。

で、「内面」とは読んで字のごとく、なかみ。気持ちのことなので、

「こういう感情・気持ちになって」という支持のもと、その内面、つまり心の動きから、体の動きや表情を導いていく方法。

基本的にはどっちも大事なので、両方バランスを取りながらつくるんだけど。

でもやっぱり、演出家の嗜好や傾向によって、どちらかに比重が偏る。

平田オリザ以降、圧倒的に後者の方が多くなってたと思うんですが。

つか、僕自身も割とこっちなんですが。

この劇団の作・演出、中屋敷氏の方法論は明らかに前者。

どうやって思いつくんだろう。笑

まあでも、ただ単にこういう生理なんだろうなぁ。

うーむ。

どんどん新しい、面白い表現は生まれてるね。

是非とも次、ちゃんと本公演を観たい。

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Chicken Guy

チキンが好きだ。

何を藪から棒に、と思われるだろうが、自分としても最近、唐突に気づいたのだから致し方ない。

もう毎日のように食べる。

いやつーか実際、毎日食ってる。

ここ最近、一日として欠かした覚えがない。

そのぐらい好きだ。

断っておくが、ファーストフード店のサイドメニューのことではない。

ましてやスラングの、つまりは「このチキン野郎!」的なチキンでは、断じてない。当たり前か。

コンビニで売っている、ホットスナックのチキン。

あれが好きなのです。

例外なく、コンビニに入ると必ず、保温機の中に目が行く。

いろんなコンビニのチキンを食べ歩いて、そのうち全種コンプリートを果たしてしまいそうな勢い。

中でもとりわけ。

ローソンの「Lチキ」。

恐るべき中毒性。

何てジューシーなんだ。

うますぎる。

世に、仕事終わりの一杯のビールを楽しみに生きる企業戦士は多くとも。

一枚のLチキを楽しみに生きる男は、そうはいまい。

僕は今こそここで声高に、「Lチキ党」を名乗っておきたい。

…残念ながら、「からあげクン」ファンの方が圧倒的に根強いだが。

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